2006年10月16日

茶人の言葉

裏千家十代認得斎宗室(1770)の言葉

文、武の隔てなく、この世に道の付くものを志し、それを極めんと欲する者は、日々これ鍛錬を怠ってはならない。
しかし時にはゆきづまり、迷い思い屈する事もある。
その折にはこのように考えよ。

”稽古をする時、ことのほか悪しくなりたりと思うこと。
これは登り目の一段なり。
そのゆえは、稽古してわが心のままになりたる時なり。
心のままなれば、またその上を心に思うなり。
そのまた思いだけを行きあたり候えば、悪しくなりたるように思う”

要約すると、
”稽古で上手くならないと悩むのは、上達している証拠だ
それは一つの事が出来るようになると、
心はそのまた一つ上の事を目指している、
それ故に下手になったように感じるのだ”

自分も稽古をしていて悩む事は多々ありますが、
この言葉を励みに頑張っていこうと思います。


posted by 中村門下生 at 22:01| Comment(3) | TrackBack(0) | 港道場生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
含蓄のある言葉ですね。私も頑張りますので、これからももっと道場を盛り上げていく様よろしくお願いします。
Posted by 中村門下生 at 2006年10月17日 12:11
ほんまですね。今の自分に置き換えて励みとさせてもらいます。
Posted by ドラ at 2006年10月17日 13:12
”下手やな〜””なかなか上達せんな〜”と感じることは多々ありますが、でも自分で上手くなったな、と感じれる事なんて、まあ無いです。
そんな行き詰った時には上の言葉は励みになる言葉ですね。
Posted by 港道場生 at 2006年10月18日 23:34
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